きもの語辞典
岡田知著子 木下着物研究所監修/誠文堂新光社

昨年秋(2021年9月)にイラストレーターの岡田知子さんが上梓された「きもの語辞典」をご紹介します。

懐かしくやさしいイラストの岡田知子さん。特にきもの関連のイラストは、小津映画を思い起こさせるノスタルジックな雰囲気と、今を生きる感覚が相まって、えも言われぬ親しみを感じさせます。

そんな岡田さんが、きもの歴30年の経験と知識ときもの愛を「きもの語辞典」という形にしてくださったのは、きもの好きにとって「待ってました! こういう本が欲しかった!」な出来事ではないでしょうか。
きものにまつわる言葉が五十音順に豊富なイラストとともに、分かりやすい解説で紹介されています。 「豊富」と言うよりも「膨大」と言ったほうがいいほど圧倒的な数のイラストに、その労力を思うと気が遠くなりそうです。 でも、その1つ1つがなんとも楽しげで「好き」があふれているのです。
知っている言葉も知らなかった言葉も、それぞれに解説を与えられると、「ふむふむ」と納得がいったりして、楽しい。 そして、あらためて、きものにまつわる日本語の数々の美しさに「ほうっ!」とため息が出ます。

初めから順番に読んでいくのもいいのですが、気が向いたときに、ぱらっとめくって、そこに出てきた言葉とイラストを楽しむのもいいですね
そして、巻末にある「おしゃれ着物の着かた帖」が、本当に分かりやすいのです。

きものって難しい?と迷っている方がいらしたら、まずはこの「きもの語辞典」を楽しむことから始めたらいかがでしょう。


ヤタ





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