金憲鎬「にっぽん橋魂注器展」 日本橋高島屋

瀬戸在住の陶芸家金憲鎬(キム・ホノ)さんから、春の気分たっぷりな招待状が届きました。
(きものとは直接関係ないのですが、日本文化のご紹介の一端としてお許しください)

というわけで、冷たい花散らしの雨にも負けず初日に伺いました。
いろいろな表情を持つ金憲鎬作品に魅せられたひとは多く、
大勢の方が彼の作品について書いていらっしゃるので、私ごときがあれこれ書くのは恥ずかしい。
なので、あまり多くは書きません。

今回もまた、新しい表情の作品が登場していました。
黒と白のダイナミックな模様の壺が素敵だなと思って見ていたら、頭の中に桜が浮かんできました。
花吹雪が自分に向かって押し寄せてくるような不思議な感じ。
キムさんに「あの黒と白のいいですねえ」と言ったら「桜なんですよ」。ビンゴ!
雨に濡れた桜の幹をイメージしたそうです。
壺は私の財力では買えないけれど、ぐい飲みならなんとか。
いくつかある桜シリーズのぐい飲みの中からどれを選ぶか、いつものことながら相当悩みます。
手に取ってみたり、覗き込んでみたり、ようやく決めたのが、これです。

今朝一番に築地うおがし銘茶の緑茶「これから」を淹れて飲んでみました。
嬉しかったぶんだけ、写真が大きくなってしまいました(笑)

この展覧会をめざして沖縄から帰省している弟が土産代わりにとキムさんの黄色い皿をプレゼントしてくれました。
去年お茶の水のTRYギャラリーで買ったキムさんの皿(奥)と並べてみたらいい感じです。

ところでキムさんの招待状は見開きになっていて

ポットが春の気分を勢いよく振りまいています。
そして、なんだか励まされるお言葉が…。

金憲鎬「にっぽん橋魂注器展」 日本橋高島屋
3月27日(水)~4月2日

文・写真/八谷浩美

28 March 2013