vol.02
小さなタオルハンカチがあったら
いよいよ酷暑がやってきましたね。年々ひどくなっているような気がします。
きものでなくても、この季節のお出かけはつらいもの。
日傘があれば少しはましですが、それでも照り返しの熱気で頭がぼ~っとします。
そんな時にハンカチにくるんだ保冷材を持ち歩いて、
首筋とかおでこを冷やすと、ちょっとつらさをしのげますよね。
ただ、ハンカチに包んだだけでは、どうも落ち着きが悪い。
包みが崩れるたびに直して、頬にあてて、また直して、いらいら。
そこで専用のサシェ(と言えば聞こえはいいけど、要するに小さな袋)を作ってみました。
小さめのタオルハンカチが材料です。
裏がタオル、表がガーゼなので、保冷材のもちもいいのではないかと期待しています。
まずは、こんなふうに折って真ん中を待ち針で固定。
で、左右の角が重なって二重になった部分をぐるりと縫います。
今回は見やすいように赤い太めの刺繍糸を使いましたが
もちろん目立たないミシン用や手縫い用の糸のほうが出来上がりはきれいでしょう。
ここをしっかり固定しておくと保冷材を少々乱暴に入れても中でがさがさしないでしょう。
そして下側の角を折り上げます。
折り上げた部分の縁と左右の折り返しとを縫って合体。
形も縫い目もアバウトですが、気にしない、気にしない。
これで出来上がり。あまりに簡単で、ごめんなさい。
保冷材を入れて…
ふたを被せれば、持ち歩きに便利な小さなクーラーの完成です。
今回は手縫いにしました。手縫いのいいところは
すぐに始められること、
重いミシンを出してこなくてもいいこと、
そして何よりミシン縫いより簡単に縫い目がほどけること。
この“サシェ”だって、秋が来たら糸を抜くだけで元のハンカチに戻ります。
針仕事・文・写真/八谷浩美
27 July 2012
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