vol.03
替え袖であそぶ
暑い暑いといっているうちに、もうすぐ9月。 6月、9月は単(ひとえ)の季節ですね。
とはいっても、単の襦袢を持っている人は少ないはず。
そこで便利なのが、替え袖です。小紋や紬に、かわいい替え袖を合わせて、あそびませんか?
2部式のお手軽な襦袢に、袖だけ付け替えるのです。
布地は襦袢地でも洋服地(薄手)でもかまいませんが、
あとから縮むといやなので、布は一度洗濯してから作るといいですよ。
袖は人によって幅も丈も違うので、お持ちのきものに合わせてください。
出来上がり寸法は幅も丈も、きものの寸法からマイナス1センチです。
袖口側は耳や布端をそのまま使います。
袖付側と袖下の縫い代は4センチです。
袖下を袋縫いにします。 まず、布の表から縫い代を1センチ取り、まっすぐに縫います。
次に、裏に返して中表にして、もう一度縫います。
襦袢の丈(出来上がり寸法)よりも2ミリくらい下を縫ってください。表に返した時ちょうど良くなります。
袖下の袋縫いができたら、また表に返します。
袖口の止めを、きものの袖口より3センチ下で留めてください。ここは糸を通して結ぶだけでOKです。
そして袖付側を三つ折りにして縫います。
ここで、裏ワザをひとつ。
振りからちらっと覗く襦袢はお洒落ですが、あまり飛び出してるのはいただけません。
そこで、たもとの角(写真の左上部分)を一折して軽く留めてみてください。
それだけで飛び出し防止になります。
これで替え袖は出来上がりです。
出来上がった替え袖を二部式襦袢の身頃に縫い付けます。
この時は、あまり細かく縫う必要はなく、大きめの縫い目で十分です。
付け替えるのが簡単なことが基本ですから。
何枚か作っておくと、袖丈の違うきものにも同じ襦袢で、すぐに付け替えて使えます。
手縫いでも、ミシンでも大丈夫です。お試しください。
針仕事・文/川名葉子 写真/八谷浩美
21 August 2012
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