上野の東博の薄暗がりに、佇む仏像を注意深く見ると
印象的な文様が見えてきて、その場で鉛筆で模写して帰ってきた。
そして、立涌文様を合わせて作ったのが、この文様です。

年月によってかすれてしまった切箔の、その見た目のはかなさを裏切る、
長い時間を超えて残る力強さに高い技術力を感じます。
切箔や截金は、主に仏像や仏画に使われる技法ですが、
吐く息で線がよろけてしまったりしそうな、非常に繊細な作業だと想像します。
伊勢型紙の縞彫りを超える(たぶん)神経の集中が必要そうです。

それにしても、古くて渋いと思った仏像も、目を凝らして見ると
こんな素敵な文様が隠れていることを知ると
お寺や博物館の滞在時間がますます長くなりそうです。

切箔截金

切箔截金

切箔截金

29 April 2026

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