本牧地区センターでの「ゆかた帯結び講習会」。
“講習会”と言いながら、お集まりいただいた方々と一緒にゆかたと半幅帯、兵児帯で存分に遊んでしまいました。
だって私たちは、横浜きもの“あそび”ですから。

姉様結び

基本の姉様結びです。左右の羽が立っているので若い人向きですね。

姉様結び

右はトロピカルな柄のゆかたに姉様結び。羽を文庫のように下に向けると、とたんに大人っぽくなります。
左は流水に桜柄の藍のゆかたに博多織の帯で、結び方はほぼ姉様結びと同じ割角だし。
これも大人っぽい帯結びです。

姉様結び

講習会ですから、もちろん覚えて帰っていただくのが目的です。
Kさんは、8月1日の花火の日にお嬢さんに結んであげる帯を今年は姉様結びに決めたようです。

姉様結び

羽をこんなふうに立てて…。

姉様結び

なんだか自然と笑顔になる。やっぱり、おしゃれには女性を元気にする力があるようです。

矢の字

珍しい訪問着柄のゆかた。縦縞に唐草の裾模様。
こんな素敵なゆかたを大事に取っておいてくれたお母様に感謝ですね。
金茶の半幅帯で矢の字のアレンジを。帯締めを締めることで帯の安定と、きちんと感が出ます。

兵児帯

兵児帯は自由です。リボン結びにしたら、そのあとのアレンジ次第で華やかにもシックにもなります。

兵児帯

大人が結ぶなら、あえてこんなふうにおとなしめの兵児帯も“あり”ですね。

姉様結び

姉様結びは、しっかり結ぶのであまり着くずれの心配はありませんが、着慣れない若い方が着る場合は、さらに帯締めをすると万全です。

姉様結び

正統派の藍のゆかたも金茶の帯を合わせて、姉様結びの羽を大きめにふっくらさせると、若々しくなりますね。

姉様結び

トロピカル柄のゆかたを着たKさんの帯結びは一文字のアレンジです。

姉様結び

タレをテの上に…。こうやって…、ああやって。イメージトレーニング。

割角だし

割角だしもちょっとアレンジを変えると、粋な感じに。

矢の字

椅子に寄りかかってもつぶれる心配がない矢の字は、普段着にぴったりです。

矢の字

明るい金茶の帯はクラシックなゆかたによく似合います。

兵児帯

前で結んで後ろに回したら、リボンの房を微調整。

兵児帯

結び目は帯の上端のあたりに持ってくるとかっこいい。

兵児帯

野球拳、ではなく足さばきの話をしているところ?

兵児帯


帯結び講習会を終えての感想は、いろんなゆかたがあるということ。
訪問着柄のゆかたなんて初めて見るものでしたし、トロピカル柄のゆかたもなかなか素敵でした。
兵児帯の魅力も改めて感じました。華やかにもシックにもなる兵児帯はとても自由度が高く、
結ぶ人のセンスが試されるかもしれませんね。
また機会があったら、こんな遊びをしてみたいと思います。

写真/元木昌子・八谷浩美 文/八谷浩美

27 June 2012