スーパームーン upon 三溪園

先週から始まっていた三溪園の観月会。
重陽の節句の9月9日は、満月。それもスーパースーンだと聞いて、夕食を後回しにして三溪園へ向かいました。
夕暮れの道を三溪園に向かう人の数が、徐々に増えていきます。
提灯に照らされた夜の三溪園は、いつもと違って少し幻想的。

提灯

開演前

観月会最終日は、ステュアート弦楽三重奏団が
臨春閣を舞台にバッハのゴルトベルク変奏曲を演奏します。
いつもは入れない臨春閣前の芝生が開放され、そこここに座った観客が開園を待っていました。

演奏1

やがて演奏が始まりました。そのころには芝生の上だけでなく、周りじゅうが観客でいっぱいに。
以前、仕事でグレン・グールドのDVDの字幕制作をしたのですが、
秋の夜風に乗ったゴルトベルク変奏曲の調べが、その時の映像を思い出させます。

演奏2

手持ちのカメラなので、とにかくブレます。
それでも、どうにか雰囲気を伝えられそうな写真を選んではいるのですが・・・。

三重塔と月

三重塔と満月。・・・なんですが、ブレて満月だか何だか分かりませんね。
でも、肉眼で見た三重塔と満月は、本当に素敵でした。

聴秋閣

私の大好きな聴秋閣もライトアップされていました。 なぜか、これだけはブレがほとんど分からない。

それにしても、秋風が吹き渡る夜の三溪園は、ぶらぶらしているだけでも気持ちがよく、
そのうえ生の弦楽三重奏の音色と虫の声のハーモニーに包まれて、なんとも贅沢な秋の宵でした。
こんな和と洋のコラボレーションもいいものです。

園内を歩いていると、昼間には感じられなかった様々な草の香りがしました。
暗いと視覚以外の感覚がいつもより働くようです。

文・写真/八谷浩美

09 September 2014

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