1 描き更紗
『佐羅紗便覧』に掲載されている図柄とまったく同じです。 生地は「金巾」という良質な木綿です。
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2 型摺り更紗
江戸時代後期の堀川更紗ですが、
型の天地寸法が13.5センチと非常に短い型です。
時代が古いほど短いですが、これは最も短いものの1つです。
その分、染めの送りが多くなり、染め師の負担が大きくなります。
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黒の線は数枚の型紙に分けて染めるので 線がズレることがあります。
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3 糸目と送り
ほぼ同じ型紙を使っていますが「黒糸目(黒の輪郭線)」と「白糸目」の違いがあります。 白糸目の方が工程が多くなります。
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矢印部分の点は、
染めるときに見当を合わせるための「星」という印です。
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4 鍋島更紗
木版と型紙を併用した染めです。
黒と赤が木版で、曲線が切れ目なくきれいに繋がっています。
他の色は型紙を使用しています。
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5 鍋島更紗
木版と型紙を併用した染めです。
木版で染めた黒い線は布の裏側まで浸透しています。
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6 和更紗見本帳
文化12年(1815)に作られた見本帳。今から約200年前、京都の呉服屋さんが誂え見本として使用したもので、
この1冊に230種余の文様が入っています。
こういった見本帳が現在も大量に残っていることから、当時の和更紗人気がどれほどか想像できます。
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